屋久島縦走 2日目 核心部だよ 2012.04.14(土) [山歩き]
さて天気予報では本日は晴れ
予定では宮之浦を越え、永田岳をピストンし新高塚小屋までの9時間コース
とは言っても樹林帯の中で雨の後とあって滑ると危険なので明るくなるのを待ってスタートです
小屋の直ぐ先に橋があり淀川を渡ります
小屋の水場も川の流水でしたわ
透き通った水です
ちょっと雰囲気が違いジャングルみたいです
杉はとにかく大きくて太い
シャクナゲも多い
スギの苔達が雨の多さを物語る
ちっぽけな私
豆腐岩と云うらしい
ここ屋久島は巨岩がゴロゴロ転がっている
よくよく見ると山全体が岩なのか
木々が多くて見えないだけのようでもある
湿原だが高層湿原とは様子が違う
時期のせいか花も無く殺風景である
10分程で花之江河に着く
展望もあって日差しも強くなってきた
天気が持ってくれる事を期待しつつ先を急ぐ
今なら展望も良さそうだ
時間も大丈夫そうなので予定通りサブバックでピークを目指す
8:10 黒味岳の頂上に
しばし展望を楽しむが永田岳にガスが掛って来た
この展望も午後にはどうなるか
できれば宮の浦でバッチリの展望を望みたい
9:40 投石平
淀川から日帰りの人達も次々登ってきて追い越される
やっぱり百名山だな
いくつかピークはあるものの巻いているため高度差も緩やかでハイキング気分
これが雨だったら・・・
本当に最高だ!
シャクナゲの季節が良さそうだが渋滞の登山道には辟易する
時期を外して快適登山だ
なんだか大らかな気分になってくる
10:55 栗生岳
奇岩の間を抜けて行きます
翁岳への登山道は見逃した事に気付きちょっと後悔
岩に登ろうと思ってたんだが
10:50 宮之浦岳
ガスが掛ってしまい展望は残念
時折ガスの晴れ間から見える程度
晴れるまで待つのもいいですが永田岳で見れればいいかと先へ
頂上では反対側から登ってくる人も多く賑わっています
今日は土曜日か・・・新高塚小屋は混雑するのではないか
鹿之沢小屋に泊まろうか思案のしどころです
焼野三叉路に着き結論を出さねば
ぎゅうぎゅう詰めで寝るのも辛いなぁ
永田岳から鹿之沢小屋は結構下るようで
登り返しも辛いかなぁ
「北アルプスの比じゃない」と一言
まぁ確かに
あすの行程がキツクなるのと、バスの時間に間に合うかがネックです。タクシーを使うしかないなと結論
ザックも軽いし行きましょう
今回の縦走に合わせてテントザックを新調しました
おかげで快適です
永田岳の姿は猛々しい
どうしてこっちが百名山でないのかな?
特徴的な山容からすると宮之浦よりいい感じだけど
12:50 永田岳
貸し切りです
ここへ足を伸ばす人は少ないのかしら
宮之浦岳をバックに
ガスはすっかり取れてピーカン
ローソク岩
よく落ちずに載っているもんです
この先どんどん下り
道も荒れているし
小屋は一体どこに・・・だんだん無口になっていきます
ちょっと失敗だったかしらなんて
新高塚もさほど混んでなかったり・・・
色々と思ってしまいました
13:50 まだ日も高いうちに到着です
なんとレトロなんでしょう
一番古い小屋だとか
ネズミが出そうなので今日も2階に場所を決めます
昨日の濡れたカッパを干しておきます
夕食に食べる予定だったラーメンを遅めの昼食にし、珈琲を入れスープを飲みのんびり過ごしました
今夜の宿は総勢5名 地震があって少しビックリもしましたがゆったりと過ごせました
トイレが少し離れていたのが不便ではありましたが・・・ここは携帯トイレブースがありませんでした
【コースタイム】
淀川小屋5:40-小花之江河7:20-花之江河7:30-黒味岳分岐7:40-黒味岳8:10(~8:20)
-黒味岳分岐8:40-投石平9:20-宮之浦岳10:50(~11:00)-焼野三叉路11:40
-永田岳12:50(~13:10)-鹿之沢小屋13:50
屋久島縦走1日目2012.04.13(金) [山歩き]
今年の2月、JALのマイレージの期限が迫っておりどうしたものかと迷っていた。私・・・期限までに飛行機に乗らなければいけないとばっかり思っていて、おまけにセントレアから出てる国内便でマイルの使用できる路線も限られているのでwaonに交換しようか・・・なんて、でも何だかもったいないなぁと決められずにウジウジ
よくよく見てたら期限までに予約すればいい事に気付き、さらに大阪からなら選択肢も広がって・・・さすがに4月は北海道やら東北も時期が早過ぎるから外すと・・・なんと大阪からは屋久島直行便があるではありませんか!
こりゃ行くしかないべぇ!と予約。しかし往きが良くても帰りの便が取れなかったりで三週目くらいを狙ってましたが、少し早めて13日からとなりました。
伊丹を10:20の飛行機とあって乗り遅れる訳にも行かないので自宅を6時前に出発
コンビニに立ち寄り食料を調達して3時間半で到着でした
伊丹は初めてだと思い込んでた私
「沖縄はここからだったよね」と言われ・・・???おお~そう云えばハネムーンはここから行ったんだと、しかしかすかな記憶もなくやっぱり初めてとしか思えませんでした
今回はテントがないので少し楽チンです
屋久島は水も豊富なので最低限でOK
空港内の売店で柿の葉寿司を買って昼ご飯にしました
屋久島は雨でした
えっ?と思うほど小さな空港ビル
空港の売店でガスを購入
予約しときましたが、充分並んでおりました
時期によっちゃあ予約必要なんでしょうね
空港の中は狭くベンチもほんの少しです
13:00にバスに乗り屋久杉ランドを抜け、紀元杉に14:20に到着
かなり狭い山道をぐんぐん登って行ったので少々酔ってしまいました
最初っからカッパです
川上杉の標識
名も無い杉も皆でっかい
30分程舗装された林道を歩き淀川登山口に到着
綺麗なトイレもありました
15:50 本日のお宿です
淀川小屋に到着
淀川でも読みは「よどごう」なんですね
先客は3人
最終でも私たち含めて12人と快適でした
早目に食事を済ませ早々にシェラフにもぐり込みゴロゴロしました
【コースタイム】
自宅5:45-伊丹空港着9:15
JAC2453便 大阪(伊丹)10:20-屋久島11:55着 マイレージ&おともでマイル利用
バス 空港13:00-紀元杉14:20 ¥1180/人
紀元杉14:20-淀川入口14:50-淀川小屋15:50
屋久島縦走だよ [山歩き]
4/13~15まで屋久島の宮之浦岳と永田岳を縦走しました
1ヶ月で35日が雨と言われる屋久島
雨を覚悟の縦走でしたが、父親譲りの晴れ男・・・天晴
【日程】
4/13 伊丹空港から直行便で屋久島入り、淀川小屋に泊まる
4/14 淀川小屋~宮之浦岳~永田岳~鹿之沢小屋に泊まる
4/15 鹿之沢小屋~永田岳~縄文杉~白谷雲水峡へ
4/16 帰路
宮之浦岳を振り返る
目指すは永田岳
観光気分です
成り行きでなんとなく目指していた百名山も残す所あと6座となりました
なんだか淋しいのは何故なんだ?
烏帽子~野口五郎~湯俣~高瀬ダム2011.8.12(金)最終日 [山歩き]
夜中にテントの外に出ようとすると入口に小さな穴が開いているかと思わせる小さな光。それは月が余りに明るかったからだった。外は満点の星空。山へ来た甲斐があったと思う瞬間だ。
今日は展望を楽しめそうだ。期待に胸が膨らむ。行程も長いのでヘッデンで夜明け前に出発だ。
テント場の朝は早い。我々より早く数組スタートしていった。
4:00にテント場をスタートする
前を行く人のヘッデンがちらほら見える
三ツ岳への登りも朝の涼しい時には快適だ
表銀座の稜線が赤く染まってくる
剱から鹿島槍、奥には白馬も見える
烏帽子から南沢、不動、船窪もしっかりその稜線を見せてくれる
槍も姿を現す
北アへ行くと必ず探すその姿
槍が見えると心躍るのは何故かしら
やっぱりシンボルタワーなのね
5:00三ツ岳に着いた
夜明けだ
雲海が広がっている
風が強くなってきて吹きっさらしの中歩く
順調に来ているので展望を堪能し
デジカメに収め
ゆっくり行こう
赤牛の稜線も何時か歩いてみたいと思っていても中々実現できていない
まっ正面に見てその思いは一層強くなるがロングコース・・・難しいだろうな
槍を左に水晶を右に
どこを見ても素晴らしい
稜線歩きの醍醐味だ
野口五郎に近づいてきた
小屋はあのピークの向こうの窪地にあった
7:00 野口五郎小屋に到着
ここでトイレ休憩
スポーツドリンクを購入する
やっぱり500mlが¥500
震災前は小屋の前に水が引いてあり豊富に出ていたらしいがピタッと止まってしまったらしい
自然はきまぐれだ
以前はここもテント場があったのだが強風でテントが飛ばされる事故が多く廃止されている
ここでテント泊できると赤牛への縦走もテント泊ばかりで可能だろうが・・・
小屋を振り返る
この先ピークはの道で分かりにくい箇所があった
晴れていたので問題は無かったがガス時は気をつけた方が良さそうだ
野口五郎のピーク手前にて
7:50 野口五郎に着いた
しばし展望を楽しむ
水晶岳に行ったのはもう4年も前か
反対側から見るとカール地形が綺麗だ
さて今日の行程は長いので名残惜しいがそろそろ出発
真っ蒼な空に乾杯!
真砂岳を望む
真砂岳はピークを巻いて行く
この先下る尾根を確認する
南真砂岳のピークが見える
8:30 南真砂岳分岐を越える
ザレて狭いトラバース道
苦手な道です
なんか歳のせいかバランス悪くなってきておりまして・・・フラッといきそうな気がしてしまいます
硫黄岳の斜面は荒々しいです
結構危ない登山道でした
ザレてガラガラの石の上を歩くのですが道幅も狭くえぐれておりまして・・・冷や汗でした
真砂岳を振り返ります
さっきのガレ場がよくわかります
少々バテているような・・・
帰り道ともなると口数も減ってきますわ
まだまだ先は長そうです
下っては登り返す・・・暑くなってきます
正面に燕、大天井岳を見ながらです
燕山荘もハッキリと見えた
勢いよく我々より随分とご年配の方に追い抜かれます
下りでも同じペースの私達でございまして・・・
11:30湯俣岳
登山道から左に道があるので行ってみると三角点
見落とす所でした
13:20 展望台だ
下りに入ってもう5時間
下りは疲れますわ
湯俣を詰めて行くと北鎌尾根
行けるものなら行ってみたい
隣のテントの方から最後の下りが相当急峻なので荷物を軽くした方がいいよとのアドバイスあり
覚悟をしていましたが今までの中ではそこまでは感じずに過ぎました
ただし最後のジグザグの道は狭くてうんざりしましたが
13:40 ようやく晴嵐荘に着きました
登山口で湯俣で温泉入らないと!と言われ
一泊する事も考えましたが猫ちゃんたちも心配
温泉だけ浴びてもまた汗かきそうなので観るだけです
20分奥に有名な墳泉丘が有るのですがまたの機会にします
晴嵐荘まえの吊橋を渡り対岸へ
平坦ではありますが10時間程歩いた後とあって足は中々進みません
まぁ19時までなので急がずゆっくりです
トンネルは節電のため電気は一個も点いておらず真っ暗
水がぴしゃぴしゃ音を立ててザワザワ声が聞こえるような気がして一人では絶対無理です
懐中電灯が置いてありましたが節電なのかぼんやりとしか点かず意味なしです
あまりに気持ち悪いのでヘッデン出しました
ダム手前のトンネル出口に近づいた時急に車のエンジンのかかる音
タクシーが私達の姿を見てエンジンを掛けたのでした
予約待ちのタクシーかと思ったら常時夏のピーク時は待機しているそうです
下手に電話で呼ぶと繋がったタクシー会社の車で無いと乗れないそうなので遅い時間等は別として予約しなくても大丈夫だそうです
特別サービスだとかでダム直下へ連れて行ってくれました
ダムの発電量とか詳しくてコンマ幾つまで教えてくれました
でも・・・帰りに葛温泉で立ち寄り湯を尋ねるとご存じなくて、時間も遅いので下で入りましたが、帰ってから調べると夜8時までは何処も入れたようで残念な事をしました
【コースタイム】割と地図通りです
烏帽子キャンプ地4:00-三ツ岳5:00-野口五郎小屋7:00(~7:20)-野口五郎岳7:50(~8:00)-南真砂岳分岐8:30-湯俣岳11:30-展望台13:20-湯俣清嵐荘13:40(~14:00)-名無避難小屋15:40(~15:50)-林道終点広場16:00-高瀬ダム17:30-七倉ダム18:00
船窪から烏帽子へ2011.8.11(木) [山歩き]
夜通し風が吹き続け時折雨もぱらつく。北陸地方に集中豪雨をもたらしている雨雲がこっちへ来たらどうしようかと心配で熟睡できなかった。下山するにも急坂だし・・・「停滞」の二文字もちらつく。早朝出発予定だったが出られそうにない。
朝テントから外を見る。雲はかかっているものの風も弱まり行けそうだ。天候も回復してくるようなので出発の準備にかかる。
テント場から槍も見えてきた
良く見るとテント場に大きなダケカンバの木
この木が風で揺れて大きな音をたてていたんだな
風の音の割にテントが揺れなかった訳が分かった
テント場で昨日逆方向から来た方と話すと10時間かかったとの事。休憩個所も無くザレ場も多く、アップダウンがあり大変だったと聞いた。う~ん、天候が荒れなければいいが・・・隣の夫婦は今日は停滞として休養すると言われる
6:20に船窪キャンプ地を出発し、30分程歩くと針の木谷への分岐に着いた
まずまず順調
不動沢側は崩落しており危なっかしい
この先船窪岳へは急坂
ハシゴやワイヤーもある
7:10 船窪岳の表示
思ったより早く着いた
この調子なら10時間もかからないだろう
この先下って登り返しとなる
岩場の登りが続き先程よりさらに険しくなる
難所にはワイヤーやロープが掛っているが崩れており余り頼りにはならない
辛い登りだが登山道脇の花に癒される
ミヤマナデシコが見頃だった
ダイモンジソウの花が大きく見ごたえあり
高瀬ダムも見える
8:50 船窪第二ピークの標識がある
あれれ?不動岳への登りだとばかり思っていたのだが・・・やっぱり10時間コースなのか
前後して歩いていた方も休憩しておりお互い首をひねってしまった
今回のコース、地図上のポイントが非常に少ないため船窪乗越から不動岳までが4時間とあるだけなため時間配分がよく分からない
地図上の距離もこの先不動岳までの方が相当かかりそうである・・・不動岳までの間にピークが2個 アップダウンを覚悟しなくては
相変わらず急坂あり、崩落地あり、ワイヤーにハシゴありだ
あせっても仕方ない
慎重に行きます
振り返ると・・・
山がえぐれている
あの端っこを歩いてきたとは・・・危ない
1時間歩くとようやく少しはましな道になった
右手の崩落している上部に船窪キャンプ地
左手のピークが第二ピークになるのだろう
行く手にピークが見えてくる
不動岳だろうか?
あと少しだ
針葉樹林を抜けハイマツがある
ライチョウに会いたいな
少しづつガスが上がっていく
見えていた岩場はピークではなかった
岩場が続く
オベリスクの様な岩場
地蔵岳か、向いの燕岳とよく似た景色になってくる
11:50 ようやく不動岳に到着
やけに時間が掛ってしまった
こりゃ10時間を覚悟だな
展望は残念ながら良くない
風も強いので休まず先へ進む
砂礫の道の脇にはコマクサが咲いていた
天気さえ良ければ展望バッチリの稜線
残念だ
稜線から下る
風もぴたりと止んだので休憩
どこまで下るのかと心配になる程下り・・・樹林帯にまた入って行く
不動岳の全貌(後ろの台形の山)
向こう側は崩落地
こちらから見ると雰囲気が全く異なる
パックリと切れている崩落地
この端っこが登山道になっているのが見えるかな・・・
相変わらず危ない所が多い
14:00 ようやく南沢岳
疲れた~~
今までとは雰囲気が違ってきました
ゴジラの背みたいです
ガスの隙間から覗くのは・・・烏帽子だ
男前なその姿
その前に待っていたのは激下り
どんだけアップダウンあるんだ・・・
登り返しを思うと辛い
見る角度で姿を変える
絵になる景色だな
烏帽子田圃
こんなにイイ所だとは知りませんでした
烏帽子小屋から軽装備で散策の方がみえます
烏帽子分岐に着いたのは15:20
テントザックを下ろし往復します
身体が軽い!
でも疲れていて中々脚が出ません
南沢岳の姿も見えてきた
良かったぁ
歩いた稜線を目に焼き付けよう
前烏帽子と野口五郎岳
明日はあそこを歩くんだな
小屋へ到着したのは16:30
本当に10時間ピッタリでした。しかし船窪キャンプ地から同じコースを歩いてきた隣のテントの方
相当山慣れしている方のようだったがやはり10時間かかったとか、地図も結構アバウトです
日没であの崩落地を歩くのは危険なので行かれる方は気をつけて下され
途中ですれ違ったのは数人 マイナーな登山道なのか・・・でもええ所です
烏帽子小屋は雨水なので明日の縦走用にスポーツドリンクを購入
500mlが¥500と涙が出そうでした。船窪でもっと汲んでこれば良かった・・・この先野口五郎小屋も震災後水が枯れてしまって雨水でした
結局ドリンクで5000円の出費でした(涙)
裏銀座縦走路の入口とあってテント場は賑わっております
昨日の5張りとの違いは何ですかね
小屋から随分と離れた端っこしか空いておりませんでした
テント場は平坦で張り易い
夜も快適でした
【コースタイム】本当に当てになりません
船窪キャンプ地6:20-船窪乗越6:50-船窪岳7:00-船窪第二ピーク8:50(~9:00)-不動岳11:50(~12:00)-南沢岳14:00-烏帽子岳分岐15:20-烏帽子岳15:40-分岐16:00-烏帽子小屋16:30